しろいひかりに結ばれて
大地が黄昏れるとき
そこに心を置いてみる。
山々の静かなる恵みが
その者たちを受け入れて
甘やかすことなく側にいる。
温もりとひとつ屋根の下で
のんびりと、一緒にいる。
背伸びすることも
着飾ることもない
暮らしから生まれゆくものたちがそこにある
それに触れるとき、身体の粒子たちが思い出す。
懐かしんで、喜んで、
毎日が簡単に切り離されてしまうなかで
確かに自分が自分と一緒にいてあげられる。
その手を繋いで、
あぁ、間に合った。と安堵する。
星たちは朝を探しながら
夜空からその者たちの暮らす灯りを見つける。
「あの地上にある星を知っている気がするよ」
おしゃべりしてみたくて
遠くからちらりとまたたいてみせる
そんな星のことばも届いているのだろう。
「僕たちの欠片をここに置いておくね」
星たちがそっと、そっと、空にとけてゆく。