編みについて
編むこと
朝陽が部屋を照らす頃に目が覚め
火の温もりで寛いだあと
夫は作業場に向かう
そこには
夫と、その手から生み出されるものたちが
歓びの中で待っている
私はひとつを小脇に抱えて
草や糸と共に紐を編む
編んでいる時
作品と一緒に
縁側でひなたぼっこしたり
おしゃべりしているような感覚
紐が編まれ ついにできあがったものが
この地球に住まう誰かの元へ旅立つ瞬間は
ほんとうに幸せです
そして
私たちの日常と 誰かの日常が
紐を編む螺旋の中に編み込まれ
結ばれてゆくのを想像してみると
なんだかとても楽しいです